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5年後、僕は生きていない

死の宣告にへこむ男の日記

死ぬのは嫌だがネタになる

日記

はい、こんばんは。生まれて初めて半日泣き暮らす経験をした男、七輪焼きです。

「死にたくねえ」も松田優作が言えば名シーンですが、僕が言ったところで部屋に残留思念がこびりつくばかりで生産性も何もあったもんじゃありませんね。今日の収穫。

 

「死にたくない」の連呼&布団にくるまってむせび泣くおっさんという、発禁処分寸前の絵面を経て今は心静か、ラーメンズギリジンを聞きながら「ぼーくの方が~、ギリギリだ」と呟く余裕に、世界を狙える可能性を感じつつ筆を執っています。

 

めくるめく精神状態の変遷に戸惑いますが、夕方ごろにはどこか達観したような気分に至りました。

電車の中でギャン泣きしている子供に微笑み、レジ待ちの列に横入りしてきたおっさんに苦笑し、たまたま入った喫茶店のミックスジュースの味に感動する。

72時間前の僕が素知らぬ風で流したり腹を立てていたりしていた小さな事柄一つ一つが今は愛おしい。この心境で出家でもしたらいいとこいけるんじゃね?

 

がんになった人の性格が一変し、穏やかな人格になると聞いた事がありますが似たような心境でしょうか。突きつけられた限りある残り時間を、少しでもより良いものにしようと脳が反応しているのかも知れません。

 

4日夕方ごろから友人夫婦と食事に。病気のことを話したのは計30分ぐらい、あとの数時間は馬鹿話で盛り上がりました。友人の変わらぬおしどり夫婦っぷりに引き比べ、嗚呼、独り身の切なさよ。しかし、クエの雑炊が美味かったのでそこらへんどうでも良くなるあたりに結婚できなかった原因が隠されていそうです。

帰りの電車の中で、この楽しい時間が失われる事に若干の恐怖と無念を感じましたが、襲い来る尿意の前に跡形もなく消え去りました。

 

生理現象の前には心理的ストレスなど太刀打ちできません。出すもの出したら胸のつかえも消え去りました。あとどれぐらい繰り返せるかわかりませんが、こうやってやり過ごせて行けたら良いなと思いつつ、お休みなさい。