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5年後、僕は生きていない

死の宣告にへこむ男の日記

イッツ・フライデー

日記

はい、こんばんは。これを書いている段階ではすでに土曜日、

プレミアムな金曜日のおかげで仕事が増えた男、七輪焼きです。

休める側と奉仕する側。僕は後者の立場で、わかっていたのですが少し悲しい。

僕はね、病気なんですよ?もう少し手心ってものを、政府ーーーー!

 

叫んでみたところで何も変わりません。病状も変わりません。

相変わらずの胸痛に怯えながら次の診察日を待っております。

切らなきゃいけないんだからとっとと切ってくれないかなー、マジで。

でも切って調べた結果、「5年後生存率10%」とか言われると悲しいなー。

リンパの生検も早くしてくれないかなー。でも怖いなー。

 

このようなよろしくない思考がぐるぐると駆け巡っているのですが、

悲しいかな体はまだまだ動きます。そこに来てのこの金曜日。

働け、さぁ働けと言わんばかりに積み増しされる処理待ち案件の数々。

痛む胸。震える息。せめて給料もプレミアムにしていただけないですかね?

無理?知ってた。

 

禁煙は8日目に突入。

禁断症状も脱し、日ごとに良くなっていく体調に目を見張ります。

咳と痰が消え、息切れしなくなったと気づいたのが3日目。

5日目あたりで嗅覚が回復したのでしょうか、

世界はこんなに香りに満ちていたのかと驚きました。

雨上がりの近所の神社ではむせかえるほどの森の香り。

駅までの道すがら、どこかの家から漂ってくる煮物の香り。

様々な匂いをかぎ分けるのが楽しく、もはや趣味:深呼吸と言っても良いぐらいに。

無論、周りに人がいないのを確認してから。

道ばたで脈絡なくスーハースーハーしてる30男など、

どう控えめに見ても通報、もしかすると威嚇射撃ぐらいはされるかも知れません。

まだ死にたくはないし、逮捕もされたくないです。

 

そんなわけでこの週末はニコチンが無い状態で迎える十数年ぶりの週末。

先週は禁断症状で苦しんでいたのでノーカン。

ゆっくりと映画でも見つつ、神戸風月堂のゴーフルを嗜みたいものですが、

残念ながら金曜の残務処理が待っております。だから僕は病人だって言ってるだろ!

 

まだ体は動くという事実を免罪符に、労働を強要されている僕。

休みたい時に休めないのは自営業としてありがたいやら悲しいやら。

忙しい分、移動中などのちょっとした合間に考え込むことが増えました。

今後のこと、生き延びたらやりたいこと、

もし死ぬならそれまでにやっておきたいことなどが頭をよぎります。

 

死は思っているより身近に存在しています。ただ健康だと見えないだけ。

死ぬその時に悔いのないよう、生きたいと思えるようになったのは

この1ヶ月の収穫でした。後回しにしておいて良い事などそうそうありません。

思い立ったが吉日、パソコンは欲しいと思った時が買い時。

やりたいなぁと思ったその時が、物事を始める時なのでしょう。

 

そういうわけでこの残務を片付けます。

やりたくないことでもやらなきゃいけないこともある。

自宅デスクで社会の厳しさをたっぷり味わいながらの七輪焼きでした。

せめて夜明けまでに終わりますように。